今回は、アンダーラインやマーキングについてですね。
まず、アンダーラインです。
アンダーラインは、重要なこと、大切なこと、注意事項について引きますよね。
この点は、ノートと同じです。
ただ、アンダーラインを引くのは、ノートをとるより、格段に簡単で時間がかからないので、私は、しばしば、アンダーラインを引きます。
そうすると、勉強を初めたばかりの頃は、初めて知ることばかりなので、すべてが重要事項に感じ、アンダーラインを引いてしまいかねません。
そこで、私は、はじめは、講師の先生が、「重要です」、「大切です」とか「注意してください」と話していたところにアンダーラインを引くことにしています。
自習の時は、基本テキストなどに、「重要」、「注意」、「ポイント」などと書いてあれば、アンダーラインをしていました。
気をつけて欲しいのは、アンダーラインはシャープペンや鉛筆で引く、ということです。
それは、後で消せるから。
つまり、勉強が進んでくると、かつては重要事項、注意事項だったものが、繰り返し学習することにより、「そんなの当たり前だ。」とか「そんなの知ってるよ。」になるので、受験生全般には重要でも、今の自分には、重要でも注意事項でもなくなってくるんです。
つまり、重要事項や注意事項は、どんどん変わっていくんですね。
前回のブログ「ノートは、原則つくらない。」でも書きましたが、受験勉強での注意事項は今の自分にとっての注意事項なんです。
そこで、勉強が進んでくると、私は、かつて引いたアンダーラインを消す作業をしますし、
特に注意したい部分は、シャープペンで引いたアンダーラインのうえに、鉛筆で引いたりすることもあります。
鉛筆で引くと太い線になりますから。
逆に、勉強が進んできて、今までは重要でないと思っていたことが重要と考えるようになる場合もありますので、その部分にはアンダーラインを引きます。
ところで、アンダーラインで思い出すのが、司法試験受験時代に読んだ合格体験記です。
その合格体験記によると、ある合格者は、同じ基本書を3冊買ったそうです。
基本書とは、法学者の先生が書かれた法律の専門書のことです。
なぜ、同じ基本書を3冊も買ったのかというと、その合格者は、勉強が進むにつれて、注意事項が変わってきたので、まえに引いたアンダーラインは役に立たなくなった。
そこで、新しいアンダーラインを引くために、基本書を買い直す必要があったと話していました。
シャープペンや鉛筆でアンダーランを引けば消せたのに、この合格者の方は、消せないペンで引いたんですね。
次に、マーキングについてですが、私は、基本、必要ないと思っています。
かつて、私も、司法試験受験生時代、定義は○色、問題提起は○色、通説は○色、反対説は○色、判例は○色と、色分けしてマーキングしたことがありました。
しかし、テキストは何回も読み返さなければならないにもかかわらず、読み返すときに、カラフルで目がチカチカしますし、定規にインクがついてマーキングが汚くなってしまったり、マーキングする色を間違えて2色でマーキングして汚くなってしまったりします。
そうすると、読み返すとき、やる気が失せますよね。
挙げ句の果てに、例えば、定義は青色でなく緑色にすればよかったなどと後悔したりもします。
だから、マーキングは不要。
そもそも、最近の市販の基本テキストはカラーのものが結構あり、自分でマーキングする必要はないような気がします。
もし、白黒のレジュメなどで、マーキングしたければ、コピーした上で、そのコピーにマーキングするのが良いでしょう。
実は、使用している基本テキストなどをみると、その受験生がどのくらい受験勉強ができるか、ある程度、分かってしまうのかもしれません。
アンダーラインは、シャープペンや鉛筆で引く。
そして、マーキングはしない。
それのほうが綺麗ですし、使用後、アンダーラインを消せば、ブックオフなどで高く売れると思います

では、また。