2017年12月29日

勉強不足

 不合格になる大きな理由は、やはり勉強不足でしょう。

 この点、私は、勉強不足について、 @時間の不足、A記憶の不足、B演習の不足の3種類に分けて考えています。
 
@まず、時間の不足ですが、これには、量的不足と質的不足があります。
 量的不足は、勉強時間が絶対的に不足していることです。
社労士試験合格のためには、800時間から1000時間の勉強が必要だといわれていますが、仮に1000時間の勉強が必要だとすると、トータルで1000時間勉強していなければ、量的不足にあたります。
1000時間だと、1日1時間勉強した場合、3年弱かかることになります。
 
 質的不足は、合格に必要なことを勉強する時間が不足していることです。合格に必要なことを勉強していないんですね。
敵を知っているか、つまり、社労士試験はどんなところから出題されるか知っているかが問われます。
この点、社労士試験に合格するためには、基本、過去問、法改正の勉強が必要と、よく言われていますので、過去問の勉強をしていない、法改正の勉強をしないというのは、質的不足にあたります。
 
 また、試験に頻出の項目を勉強せずに、出にくいような項目を勉強したり、得意科目ばかり勉強して、苦手科目は勉強しないことも、これにあたります。
社労士試験では科目毎に足きりがありますので、全科目勉強しておく必要がありますよね。
 
さらに、初めのころに勉強する科目、例えば、労基法なんかは十分時間をとって勉強するのに、厚生年金や社会一般といった、終わりのころに勉強する科目は、駆け足になってしまい、十分勉強できていないのも質的不足です。
 
これは、特に、予備校をつかって勉強する場合、どうしても予備校のカリキュラムに沿って勉強することになりますので、陥りやすいです。 
終わりのころの科目は、本試験が迫ってきているため、十分勉強できていない状態で、毎年、本試験を受けてしまって、不合格になってしまう。
この悪循環が生じていないか、一度、振り返ってみてください。自覚していないことが多いのでコワイです。

実は、私も、司法試験受験生時代、知らず知らずに、この悪循環に陥っていました。
それに気づき、合格する最後の年は、ペースメーカー的に予備校の講座を受講するのは止めて、勉強が駆け足になってしまっていて、不十分と思われる科目を重点的にやりました。


A次に、記憶の不足ですが、これは記憶の時間をとっていないことです。
本試験会場に持ち込めるのは自分の頭だけです。頭に知識をしっかり詰め込む必要があります。
 
司法試験受験生時代、私には、ある予備校講師(弁護士の先生です)から出た忘れられない言葉があります。
それは、 「何年やっても、こういった定義を書けない受験生がいるんですよ。一生受験生ですね。」という言葉です。
 
 この言葉が発せられたのは、論文試験対策の講座で、問題は「公示の原則と公信の原則の異同について論ぜよ。」の解説講義のときでした。
 
 論文試験の説明型の問題(司法試験受験界では「一行問題」と呼んでいました。)では、論文の冒頭に、定義を書くのがセオリーになっているのですが、「公示の原則」や「公信の原則」といった、司法試験受験生なら誰でも知っているような民法の大原則については、定義をしっかりと記憶して、スラスラ書けるレベルにしておかなければ合格できない、というのが指導の趣旨です。
 
 公示の原則や公信の原則の定義を書けなかった私は、ハッとさせられ、同時に、 「一生受験生」という言葉に、大変ショックを受けたのを、今でも記憶しています。
 何年勉強していても、記憶をおろそかにしていると、いつまでたっても合格できない、と、私は覚りました。

 記憶の勉強は、はっきり言って苦痛ですし、めんどくさいのですが、何回かやっていればそのうち覚えるだろうと思っても、なかなか覚えられないので、早く合格するためには、意識的に、記憶の時間をつくる必要があると思います。
 
 私が、社労士受験生時代、記憶の教材として、メインで使っていたのは、(株)リサ・ファクトリー著の「社労士 出るとこマスター」でした。
このテキストは、30日完成なので、1日に2日分とか3日分を、スキマ時間を利用して、記憶することを意識しながら読んでいました。
 
 また、目的条文については、北村庄吾先生編著の「社労士V 横断・縦断超整理本」を使いました。
平成28年度本試験の選択式では、雇用保険法と国民年金法で、目的条文がバッチリ出題されましたので、やっててホント、よかったです。
  記憶してすむものなら、力ずくで記憶してしまいましょう!
 

Bそして、演習の不足ですが、本試験では問題を解いて正解しなければなりませんので、一定程度、問題演習が必要になります。これをしていないのが演習の不足です。
この点、社労士試験は、インプットとアウトプットがあまり離れていない、つまり、正確な知識がインプットされていれば、訓練しなくても解ける問題が多いので、演習としては、模試を受験することで足りる思いますが、効率的な解き方をマスターしたいと思えば、問題集をやったり、予備校の講座を受講することになります。


 最後に、平成29年も残りわずかになりました。
 年末年始は、いろいろあわただしいので、勉強できなくても仕方がないと思います。
 私は、社労士試験受験生時代、年末年始、勉強した記憶はありません。年が明けても、まだ8か月ありますし。

 では、また。
posted by ヒラク総合法律事務所 at 13:14| Comment(0) | ひらくの社労士合格塾